展示会紹介ムービー
土木コレクション2019へようこそ
「過去から未来、新しいTOKYOへ」
「TOKYO」って、どんなイメージ?
安全で、便利で、快適。世界最先端の高い生活水準を誇る世界都市だと答える人は多いでしょう。でも昔からそうだったわけではありません。江戸城が明け渡された1868年の5年前、ロンドンでは地下鉄(The Tube)が開業していました。明治の文明開化を経て近代国家への仲間入りを目指してから150年。我が国は地震や戦争、災害など、幾度となく迫る苦難に直面してきました。しかし、そのたびに乗り越えてTOKYOは進化してきたのです。街を便利に楽しめる地下鉄、火災の延焼を防ぐ幅の広い道路、台風から身を守る安全な川や、日本の経済を動かす高速道路や新幹線--。先人たちの努力の結晶が、今も残っています。
そんなTOKYOで、1964年以来2度目となるオリンピックが来年2020年に開催されます。オリンピックの本番前にぜひ皆さんに知ってほしいのが、開催を裏で支えるそんな「インフラ」の存在です。
「インフラ」は皆さんの生活を24時間365日支え続けています。存在が当たり前すぎて、普段は意識することもほとんどないのではないでしょうか? しかし、異なる時代に造られたインフラが、実は綿密な計画の下でそれぞれが折り重なってTOKYOを機能させています。
土木コレクションでは、土木界が保有する、普段目にすることができない貴重な映像や写真、図面、歴史資料の数々を毎年、展示・公開しています。今年の開催では2つのオリンピックを軸に、「イントロ/軌跡」「戦前〜戦後/世界都市東京の夜明け」「1964/東京オリンピック前夜」「その後/TOKYO2020に向け」という4つのゾーンに分けて、社会背景とともにインフラの魅力をお伝えしたいと思っています。
過去から未来へと脈々と受け継がれてきた土木の蓄積とともに、
変貌を遂げてきたTOKYOをぜひ実感してもらえれば幸いです。
展示ストーリー
今年は、「イントロ/軌跡」「戦前〜戦後/世界都市東京の夜明け」「1964/東京オリンピック前夜」「その後の東京/TOKYO2020に向け」という4つの時代に分けて、社会背景とともに土木の魅力をお伝えします。
1.イントロ/軌跡
TOKYOは一日にして成らず。1923年の関東大震災や1945年の東京大空襲を経て、現代に至るまで首都のインフラはどのような変遷をたどってきたのか。代表的なインフラ整備100年の歴史を社会背景とともに振り返ります。また、1960年代と2010年代のTOKYOを約4m四方に広げた空中写真 を見ながら、土木の息吹を感じ取ってください。
2.戦前〜戦後/世界都市東京の夜明け
近代国家にふさわしいインフラの基礎が出来上がる黎明(れいめい)期です。上下水道の整備が開始され、地下鉄・都電の開業や治水の推進など、TOKYOにおける本格的なインフラの整備が開始されました。幻に終わった1940年東京オリンピックの図録・ポスターも必見です。
3.1964/東京オリンピック前夜
一大イベントである「1964年」を前に、急ピッチでインフラ整備が進む時代です。首都高速道路や東海道新幹線、東京モノレール、羽田空港、地下鉄など、TOKYOを今も支える交通の屋台骨の多くは、この時代に完成しました。今も使われ続けるインフラが多く、「2020年」のオリンピックは、この時のインフラが土台となっています。
4.その後/TOKYO2020に向け
1964年のオリンピックの成功や高度経済成長期を経て、TOKYOがさらなる発展を遂げる時期です。平行して爆発的に増えたのがインフラ整備でした。首都高速道路は網の目状に整備され、3環状の道路も着々とつながっていきます。そして2020年のオリンピックや次世代に向けて、高齢化する既存のインフラの改良・更新や、皆さんの都市生活をより便利にする改造を行っています。
みどころ
貴重な建設映像一般公開!!
新幹線、高速道路、地下鉄等の貴重な建設工事時の秘蔵映像を今回一般公開します。
歴史的土木資料の展示
土木界が保有 する歴史的資料や図面、写真を展示します。
どぼくカフェ
どぼくカフェは、一般の方が「目に留まる」場所で「土木」をネタに楽しんでみよう!と大阪の商店街からスタートしたトークイベントです。中国から輸入された漢字がカタカナ、ひらがなへと日本の文化へと昇華してきたように、文明を切り拓いてきた「土木」の専門家とサブカルチャーの「ドボク」の愛好家が融合し、オープンに語り合う「どぼく」カフェは、新しい文化の最前線です。これまで、ダム、鉄塔、高架橋脚、マンホール、国道(「酷道」)などをテーマに、熱く土木について語っていただいています。
その「どぼくカフェ」が土木コレクション会場にオープン。是非、土木の面白さに気づいてください。
どぼくカフェの登壇予定
スケジュールは以下を予定しております。
■第一回
11⽉14⽇(木) 18:00~19:00
家田 仁(政策研究大学院大学教授)/赤羽 弘和(千葉工業大学教授)
「東京オリンピック・パラリンピックと交通、そして私たちの役割」
■第二回
11⽉15⽇(金) 18:00~19:00
磯 達雄(建築ジャーナリスト) /宮沢洋(日経アーキテクチュア編集長)
「建築に見る五輪都市トーキョー」
■第三回
11⽉16⽇(土) 13:00~14:00
小野田 滋(鉄道総合技術研究所 情報管理部担当部長)
「首都トウキョウを支えてきた鉄道構造物」
■第四回
11⽉16⽇(土) 14:00~15:00
土屋 信行(リバーフロント研究所 技術参与)
「首都高速道路はなぜ日本橋の上空に架橋されたか!!」
■第五回
11⽉16⽇(土) 15:00~16:00
片桐 由希子(首都大学東京助教)
「東京の都市インフラとしてのランドスケープ」
■第六回
11⽉17⽇(日) 13:00~14:00
紅林 章央(東京都建設局 橋梁構造専門課長)/八馬 智(千葉工業大学教授)
「東京の橋」
■第七回
11⽉17⽇(日) 14:00~15:00
古川 公毅 (元東京都建設局長)
「東京の都市計画道路―1964年と2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた首都高速道路と街路―」
■第八回
11⽉17⽇(日) 15:00~16:00
大山 顕(フォトグラファー/ライター)/高橋 良和(京都大学教授)
「祝祭・災害が形づくるドボク」
※諸事情により、登壇者・テーマ等が変更になる場合がございます。予めご了承願います。
ニュース
土木コレクション2019に関連するニュースです。
■2019年11月14日
「土木コレクション2019」開催中
本日、オープニングセレモニーを開催しました。 セレモニーでは林 康雄 土木学会会長、小池 百合子 東京都知事よりご挨拶申し上げ、山田 邦博 国土交通省 技監より祝辞をいただきました。続いてテープカットが行われ、「土木コレクション2019」が正式に幕を開けました。
「土木コレクション2019」は本日から11月17日(日)までの4日間開催いたします。16日(土)までは21時まで開場していますので、是非足をお運びください。なお、最終日17日(日)は17時で終了となります。
■2019年6月18日
「土木コレクションMINI」開催
東京都庁にて開催された土木技術講習会のエントランスにて、「土木コレクションMINI」と銘打ち、昨年度展示したパネル等により出前展示を行いました。多くの自治体の職員の方がパネルに興味持たれていました。
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